サイバースペースファンタジー

2007年12月に中国・Shenyang(旧奉天)に行って来ました
フォトエッセー:王道楽土の雪と虹をごらんください

写真説明:ドイツ・ケルン市の「ヒロシマ・ナガサキ公園」にはまさに「平和な時間」が流れていた(2009年3月22日、イツペイ撮影)
大聖堂で有名なケルンには日本の「ヒロシマ・ナガサキ」を冠した大きな公園がある。21世紀が10年を経過しようとしている今、人間の尊厳を消し去る「大量報復兵器」の狂気は繰り返し問われるべきだ。東アジアで核を持つ中国と北朝鮮。核を持たない日本という健全な主張を世界に発信すべきである。 (2009年3月22日記)

案内・新聞・速報・天気
[Google|ヤフー!|日経| 朝日| 毎日| 読売| 産経| 国内の天気 | 世界の天気 ]

[米国ヤフー!| フィナンシャルタイムズ| ワシントンポスト| ヘラルドトリビューン]
[ニューヨークタイムズ|エレクトロニックテレグラフ|プラウダ(英語版有り)]
[ウォールストリートジャーナル| ルモンドディプロマティック|アルジャジーラ(英文版)]

[今日のモンゴル| ユーラシアネット|チャイナポスト(台湾)|イラン新聞]
[朝鮮日報日本語版(韓国)| 朝鮮新報日本語版(朝鮮民主主義人民共和国)| 人民日報日本語版(中国)]

[ドーン(パキスタン)| トルコ日報| アラブニュース(サウジ)| 国連難民事務所|ホワイトハウス| 英国首相府]

イッペイ関連リンク
[インターネットロード21| 就職活動| おすすめ| インターネット教室| ゼミ]

8/10/2008

【北京五輪=新しい米大使館開館+米中同盟誇示+「自由」の演出】

北京五輪の開会式をTVで見た。
すぐにネットでメディアのサイトを調べてみた。

ニューヨークタイムズを先頭に、ワシントンポストロサンゼルスタイムズヘラルドトリビューン、などの米国系メディアは開会式の模様をリアルタイムにアップロードしている。日本国内のメディアと比較して取材体制と熱意がまるで違う。

ついでにホワイトハウスを訪ねてみると、五輪の開会と同じ2008年8月8日、北京の新しい米国大使館の開館式の写真には、父ブッシュと現大統領ブッシュのが写っている。1972年の毛沢東時代の劇的な米中復興の立役者キッシンジャーも同席している。記事によれば、父ブッシュは中国語で「朋友」と言って中国の友人たちに感謝の言葉を述べている。
さらに驚くべきことに、現ブッシュ大統領の北京滞在は4泊5日に及ぶことである。激務の米大統領としては異例なことであろう。

僕の解釈は単純だ。五輪を通しての米中同盟の誇示である。メディアの対応もそのことを明示している。

五輪開会式の演出で際立った点。各国選手団の入場のやり方は極めて自由だということ。最後に入場した中国選手団も他国と同様にデジカメやビデオカメラを手にした選手が多数いる。これは実に綿密に計算された演出だ。選手が手にしているのがまさにグローバルな消費社会の「自由」なのだ。中国の人民への演出としては十分すぎるものがある。

日本選手団はどうか。ぼくの見た限りデジカメやビデオを手にした選手はひとりもいない。まさに「一糸乱れぬ」行進だ。開会式で見る限り、中国と日本、どちらが「全体主義」でどちらが「自由主義」なのか、戸惑いを感じさせるほどの見事な演出だ。

ところで最後の聖火の点火シーン。鳥の巣のスタジアムの上に赤黒く燃え上がる炎。空中からの北京の夜景と花火競演。どこかで見た記憶がある。そうだブレードランナーの最初のシーン。酸性雨で昼でも暗い未来都市に燃え上がる紅蓮の炎のシーンだ。まさに破滅の予感、ある。

そう考えてゆくと米中同盟も奥が深そうである。